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【TOZB】Tales of Zersetia

第7章 第5章 返答



「お前たちはお前たちで、俺たちは俺たちでやる。それだけのことだ。」
そういうアイゼンにベンウィックが駆け寄る。
「けど、副長とモードレットだけじゃ! やっぱり俺たちも一緒に―――」
「足手まといだ。お前らは計画通りバンエルティア号を動かせ」
そう言ってアイゼンは洞窟に歩いて行ってしまうので、私は慌てて追いかけた。
足手まとい。という意味では敵が倒せない為、私もだと思うんだけど
まぁ、アイゼンのことだから危険な方には皆を巻き込みたくないんだろうなぁ。

洞窟に入る瞬間。
ベルベッドが皆と話している姿が見えた。

地底間道 西ラバン洞穴内

「へぇ~。ここが西ラバン洞穴かぁ。」
私は洞窟の中をきょろきょろと見回す。
モンスターが居なければ、モンスターが居なければ、
この洞窟は結構きれいだと思う。
「何か言いたそうだな。」
船の中と他人が居ない空間では、私は素の話し方を出来る。
モードレットではなく、クロエとして。

「別に~。アイゼンってほんっっっっと素直じゃないなと思って」
ま、人間なら30前後のお兄さんなら普通なのかもしれないけど
「どういう意味だ。」
アイゼンが立ち止り、私に向き合う。
「だって、アイゼンが言ってたことは矛盾してる。足手まといだと言いながら、私にはついて来いっていうし。
 ベンウィックたちを危険な目に遭わせたくなかったんじゃないの? 死神の効果で」
私がそういうと、アイゼンはいつものコイントスをはじめる。
私と居る時だけ、たまに表が出るのだ。
「本当にお前は・・・・・・」
ふっ笑うアイゼンにどきりとする。
私はそれを気取られないように装い、彼の背後に現れた青いサソリ型のモンスター
”スコーピオン”の存在を知らせる。
「アイゼン!」
私の声で気付いたらしく、アイゼンが構えてあっという間に倒してしまった。

そして、そのあたりでベルベッドたちが私たちに追いついた。
「海賊を信じる気になったか。」
先ほどのまでとは一転少しだけシリアスな雰囲気になった。
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