第6章 第4章 業魔一行との邂逅
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アイゼンは、というと大の男が情けないことだが、モードレットに叱られてしょぼんとしているところを仲間に慰められているようだ。
「まぁまぁ、副長。」
(なんで俺痴話喧嘩で奥さんに負けたみたいになってる副長慰めてるんだろう。)
「それが事実なら借りが出来たが・・・・・・」
「私たちも門を抜けたいの。でもその為の作戦には戦力が足りなくて、だから力を貸してください。」
モードレットは頭を下げる。
「海賊の言うことを真に受けるほど馬鹿じゃないの。でも・・・・・・少し考えさせて。」
険しい表情のままだったけど、本編では聞かなかった言葉が聞こえた。
「自分の目で確かめるか? いいだろう。命を捨てるのも自由だ。」
いつの間にか立ち直ったらしいアイゼンが、ベルベッドたちの間を通り抜ける。
ベルベッドたちは警戒したようだけど、何もされないとわかると
「なんじゃ、断ってもいいのか?」
とマギルゥから尋ねられていた。