第28章 ドフィとソマリー
「何でもクソもあるか。客の世話くれぇまともにしろ、シュガー」
ジタバタ逃げ出そうとするソマオールを抑えながら、ドフラミンゴが呆れ顔で少女ーファミリーの一員であるシュガーを見る。
「ガキの面倒もみれねえのかよ、オメェは」
「ガキじゃないよ!ソマオールだよ!」
すかさず反論したソマオールをシュガーが憎々しげに睨みつけた。
「うるっさいガキ!アタシ、子供の面倒なんかみた事ないもん!」
シュガーの言い様にソマリーは顔をしかめる。ドフラミンゴの膝から下りて足を踏ん張ると、腕を組んでシュガーに言い返した。
「ソマリーがガキならアンタだってガキだ!アンタ、いばりんぼだから嫌い!」
「いばりんぼ!?アタシはこう見えてアンタよりずっと年上なんだから!ちゃんと言う事聞きなさいよ、バカッ!」
「やだよ!何でなんにもしてないソマリーをバカって言うの?そんなの変だもん。変だと思ったらいうこと聞かなくていんだ!ラビュが言ってたもん!」
「何にもしてなくないでしょ!?ホントバカね、アンタ!!何で逃げたのよ!」
「バカとかクソとか言われたくないから!」
「ホントにバカでクソなんだからしょうがないじゃん!?ガキは黙って大人の言う事聞いてりゃいいの!」
「大人じゃないよ!アンタ、ソマリーみたいだもん!ちっとも大人じゃない!」
「アタシは大人!アンタは子供!いいから言う事聞けってば!」
「やだッ!」
「アタシだってヤダよ!何なのもう!ドフィ、玩具にしちゃっていい、このガキ!?」
「じゃソマリーはアンタをソーセージにするよ!」
「誰がソーセージ!?ひっぱたくよ、アンタ!アタシにひっぱたかれたら玩具になっちゃうんだからね!?ザマみろ!」
「ソマリーはオモチャになんかなりませんよー、だ!」
「なンまいきなガキ!!ちょっとこっち来なさいよ!マジ玩具にしてやる!」
「行かない!そっちが来たらいいんだよ!」
「よォし言ったな!?今そっちに行くから覚悟しなさいよ!」
「来ちゃダメ!」
「はあ!?何言ってんのよ、このスットコドッコイ!アンタが来いっつったんでしょ!?」
「やっぱダメ!」
「うるさい!行くよ!」
「ヤダ!来るな!」
「煩え!」
ドフラミンゴが一喝して、ソマオールとシュガーはピタッと黙った。