第2章 最悪の出会い
「リボーン!い、嫌がってるだろ。ごめんね。」
ま、まともな人。
まともな人がいてよかった。マフィアって顔のいかつい怖い人ばかりじゃないんだ。
......というか、本当にマフィアなのだろうか、、。
悪ふざけという線も出てきた。
考えてみれば、ここにいるのは赤ん坊と中学生と高校生(私)。
ただの遊びかもしれない。
そう考えると気が軽くなった。
「言っておくが、ガキの遊びじゃねぇぞ。」
リボーンさんが私に向かって言った。
なんなんだろう、読心術でも身につけているんでしょうか。
「ツナ。自己紹介してやれ。」
「そ、そんないきなり、、、。さ、沢田綱吉です。よろしくね。」
「獄寺隼人だ。テメェがファミリーに入るって認めたわけじゃねえからな。」
「俺は、山本武。大歓迎だぜ。仲良くしてくれよな。」
「.....は、はぁ。。」
私も自己紹介しなければ失礼な気がしてきた。
「...... 藤宮 アユです。特にすごいこととかできないです。普通の高校生です。」
そう言って俯いた。
そこからしばらくさっきのような話がつづいた。
これではらちがあかない。
腕時計に目をやる。
19時。そろそろ帰りたい。
「あの。本当に、私なんか居ても何の役にも立ちませんよ?喧嘩もしたことないようなお嬢様ですよ?」
.....お嬢様という言葉に頭が痛くなる。まさか自分でこんなことを言わなくてはならない日が来るなんて思っていなかった。
その時、後ろから声が聞こえた。
「男を一撃で感電させるお嬢様ねぇ。」
「ふん。やっときたか。」