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土曜日19時32分。【リボーン/ディーノ】

第3章 出会いのやり直し



ディーノside

さっきの言葉と笑顔に少し安心した。
結局、あれから話し込んでしまった。
夕方、まだそんなに暗くはないが寮まで送ることにした。

藤宮が車に乗るのを嫌がったため歩いている。

「ここまでで大丈夫です。」

藤宮が立ち止まった。

「ここが寮なんです。このドアの向こうはもうエントランスですから。」

「寮ってこれか!デカイなぁ。」

「ですよね。マンションやホテルと間違える方も居るんですよ。」

「じゃあ、ここまでだな。」

「送って下さってありがとうござい__

その時、エントランスのドアが開いた。

「 アユ先輩!!」

声の主は名前をよぶと同時に 藤宮に抱きついた。

「 アユ先輩、遅いから心配してたんですよ!」

「 うららちゃん。ごめんね、私、連絡しなかった?」

「来てないです。」

「ほんとだ、送信ボタン押してなかった。..ごめんね。」

「大丈夫です。.....それより、どうして貴方達がここにいるんですか?」

うららという少女にギロリと睨まれる。
彼女には確実に嫌われているようだ。

「送ってもらったの。ディーノさん、ロマーリオさん、ありがとうございました。それじゃあ、また。」

頭を下げて 藤宮が寮の中に入っていく。

「じゃあ、またなー!」

......と言っても、明後日また会うことになるんだが。
藤宮は知らないだろうな。


第4章へつづく


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