第2章 最悪の出会い
藤宮side
夕方、約束の時間まであと1時間となった。
重たい腰を上げ寮を出る準備をする。
いったい、何なんだろう。
話があるならば、昨日の時点で全て話してくれればいいのに。せっかくの土曜日なのに、、、。
「.......はぁ。行ってきます。」
本日、何百回目かの溜息と同時に寮を出る。
待ち合わせの時間、待ち合わせの場所。
赤ん坊はまだいない。
昨日のことが全部夢だったとか、、
「ちゃおっす。待たせたな、 アユ。」
声の方向へ顔を向けると、赤ん坊と並盛中学校の制服をきた学生が数名立っていた。
「え、新しいファミリーって、この人?!普通の女の子じゃないか!」
「リボーンさん、こんなヤツが本当に戦えるんすか?」
「まぁまぁ、こーいうやつが意外と強いのかも知んねーぞ。」
みんな思い思いの感想を述べる。
「.......やっぱり、私がマフィアの一員だなんておかしいですよね!....だって、普通の高校生ですもん。よかった。」
これでマフィアなんてやらなくて済むかもしれない。
銀髪の男の子は私がファミリーに入ることに反対のようだ。私も同感。
「お前はもうファミリーだぞ。父親からも手紙が届いただろ。」
「で、でも、手紙には断ってもいいって。」
「.....どれ?」
リボーンと呼ばれた赤ん坊に手紙を渡す。
_______ベリベリ
「...書いてねぇぞ。」
「.............貴方が今破いたんです!と、とにかく私にマフィアなんて無理です。」