第3章 恋の応援しちゃいます?
「じゃあ今度来た時は一緒に乗る?」
「え…」
「あ、やっぱりダメだよな…」
「…ううん。そんな事ないよ」
「!?本当!」
「?うん。…みんなで観覧車すごく楽しそうだもん…」
「あ、みんなで…。うん、そりゃそうか…」
「え?うん」
どうしたのかな…?ちょっと落ち込んでる?
「…私何か悪い事言った?」
「別に~。なんでもないよ」
「…本当に?」
「本当だって!はい、この話はもうおしまい!」
「わ、わかった…」
本人がそう言うのなら、もういいかな?
前を見ると、一ノ瀬さんが桐くんと話しているのが見えた。
「このクッキー超美味いね。どうしたらこんなの作れんの?」
「そんなに誉めなくてもいいのに~。普通に作っただけだよ?」