第3章 恋の応援しちゃいます？

――

「まったく…。」


「いい方法って言うからどんなのかと思えば…」


ちなみに、あの後遊園地スタッフの人に言われ、席は詰めないといけなかったので作戦は呆気なく失敗した。


「…私も２人の言う事信じるんじゃなかった」


麻里絵ちゃんもかなり呆れてるみたい。


「いやだってさ、絶対上手くいくと思って…」


「言い訳しない。」


「…はい。」


ピシャリと一言言われて２人とも大人しくなった。
…でもどうするんだろう。さっき来たばかりだから帰る訳にもいかないし。


「…みんなさあ、さっきからどうしたの？コソコソ話して」


「!!…いや、その…な、なんでもないよ！」


「そうならいいんだけど？」


さすがに桐くんもなんかおかしいって気付き始めているみたい。