第2章 友達作り大作戦
「おーい、りいなちゃーん」
「ビクッ!!」
桐くんに名前を呼ばれる声でハッと我に帰った。
「今日はこのプリントの束シュレッダーしといてくれる?」
「あ、うん…。」
プリントは予想通り山のような量だった。
「準備室にシュレッダー機あるからそれ使ってね」
「…うん。」
「でもりいなちゃんなら心配いらないよねー!あんなに汚い準備室2日で綺麗にしちゃったもん」
「そうそう~、しかも放課後だけでやってんだからすげーもんだよ」
「…そんな事ないから。」
私は藍くんと陸くんの言葉に簡単に返事してから、プリント運びを始めた。
「りいなちゃん…。」
「なーんかけっこう気にしちゃってんなあ…。」