第1章 運命が変わった
「寂しいんだろ?本当は」
私は一瞬固まった。
瑞希くんは話を続けた。
「いっつも一人で、誰とも上手くやれなくて、毎日つまらない、そう思ってるんじゃないの?」
図星だった。瑞希くんはそしてこう聞いた。
「ねえ、どうなの?」
「…そのとおりだよ」
「え?」
「瑞希くんが言ったとおりだよ!本当はすっごく寂しいの!
みんなと仲良くおしゃべりしたい、遊びにだって行きたい!
…でもどうしたらいいかわかんないの!」
「…りいなちゃん。」
私はいつもよりもはっきり言っていた。
いつの間にか、涙もこぼれていた。
「…やっぱそうだったんだ」
瑞希くんはそう呟くと、私に話しかけた。