第1章 運命が変わった
「本当ムカつくよね
佐々本さん」
中から悪口を言ってる声が聞こえた。
「せっかく話しかけても返事は素っ気ないしさー。無愛想で暗いし」
「本当ジャマだよね~」
今まで陰口たたかれていた事は知ってたけど、はっきり何を言われているのか聞いたのは初めてだった。
「あれーりいなちゃんそんな所で何やってんの?」
気づいたら生徒会のみんなが後ろに来ていた。その声が教室の中まで聞こえたらしく、話し声も止まった。
「…りいなちゃん、なんかあった?」
瑞希くんがそばまでやって来た。私は無視して走り出した。
「りいなちゃん!?」
そのまま屋上に向かった。そして屋上につくと、柵にもたれかかって座り込んだ。