第1章 運命が変わった
いつも元気で明るいけど、天然でちょっとおバカさんってみんなに言われてる。
「ふーん、でも俺は
この子が悪くないとは言い切れないと思うよ?」
今度は藍くんと同じく書記の阿部天馬くんが、そう言った。
天馬くんは黒髪のちょっと見た目が大人っぽい男の子。
一見クールそうだけど、意外といたずらっ子だって聞いたことある。
「えー、なんでだよ」
瑞希くんが質問すると、天馬くんはこう答えた。
「そりゃきれいにしてなかったのも悪かったけど、壊したのはこの子だしさ。
全く責任とらないのはおかしいでしょ?」
「…まあそうだけどさぁ。」
「それに」
途中で天馬くんは言葉を切って私の方を向いた。
「ちゃんと責任とらないとこの子が納得いかないんじゃない?」
私はその言葉に頷いた。