第1章 運命が変わった
「どうするもこうするも、先生に上手く言って日にちを延ばしてもらうしかないでしょ」
「うんやっぱそうだな」
瑞希くんがそう言うとみんな納得した。
…でも、それじゃ私が責任とらない事になってしまう。
「あ、あの…。」
「ん?何?」
みんなの視線が一気に集まった。
(…そ、そんな見られると緊張しちゃう)
私は少し緊張でためらいながら言った。
「…私は、何したら、いいですか…。
…壊したの私だし」
「い、いいよ!!そんな気にしなくて!」
私が言い終わるとすぐに瑞希くんが早口で言った。
「えっと、ほら!俺らも適当ーにそこらへんに置いてたのも悪いし! ね!みんなもそう思うだろ!」
「…うん、俺もそう思う、かな?」
書記の大和田藍くんが瑞希くんに賛成した。藍くんは、背は高めで明るい茶髪のスポーツマン。