第72章 デリバリーサンタ トド松
「つまりね、主ちゃん」
背中に手を添えられ、より一層近づく二人の吐息。
「ボク、今夜家に帰ったらゾンビにされちゃうんだ」
「……変な誘い方っ」
思わず笑うと、笑顔をキスが奪う。
唇を求め合い、じゃれ合うように舌を絡ませ、甘美な遊びに二人して夢中になった。
「トド松くん…もっと」
「おねだり上手になっちゃって」
やんわりと胸に触れられ、指の腹で先端を撫でられる。
深く口内に入れられた舌がわたしの上顎を優しくなぞれば、くすぐったさと気持ちよさが溶け合いゾクゾクとする快感に変わる。
甘く濃厚なキスに、思いが溢れて蜜になっていく。
「プレゼントあげに来ただけだったのに、結局ボクも貰っちゃうね」
クスリと微笑むと、部屋着をずらし、尖りを口に含んで舌で弄ぶ。
「ひぁっ…あ…ん…」
「すごい…アロマのおかげでストロベリーの味がする」
本当に食べられちゃうんじゃないかと錯覚するほど、美味しそうに吸い付くトド松くん。
吸いながら舌をチリチリと小刻みに動かされ、ビリビリとした快感がわたしを蕩けさせる。
「あぁんっ…きもちいいよぉ…!」
「とっても美味しいよ…主ちゃん」
トド松くんにもっと食べて欲しくて、彼の頭を掻き抱いた。