• テキストサイズ

おそ松さん〜ニート達の裏模様〜

第69章 ※デリバリーサンタ チョロ松




主ちゃんのエンジェルスマイルに、醜悪なゾンビ松達は攻撃の手を止めた。


「チョロ松くん!みんな!素敵なショーをどうもありがとう!!」

「シ…ショー?」

「わー間近で見ると益々本物っぽーい!本当にゾンビになっちゃったみたーい!!」


主ちゃんが、僕の頭を掴んでいる一松ゾンビの頬をツンツンした。

その時、奇跡が起きた。


「わ、ごめん!特殊メイク剥がれちゃった!」

「あ…あう……」


ツンツンした頬だけ腐敗が浄化され、血の通った人間の頬に戻っている。

うれし涙を流す一松ゾンビ。


すごいよ主ちゃん。

キミって性女…違った、聖女だったのか。

主ちゃんはしゃがんだまま、照れくさそうに目を細めふわりと微笑んだ。


「わたしがゾンビとかスリラー映画好きだから、こんなに素敵なショーを観せてくれたんでしょ?映画の世界に入り込んだみたいで、すごくドキドキして楽しかった。夢みたいだったよ」


…そういえば、キミはエイリアンとか宇宙人とか、グロいの大好きっ子だったね。

だからこんな状況を、そんな風に前向きな勘違いしてくれたんだね?

演技でも無ければ、コイツら既に人間でも無いけれど。

打ち合わせなしのぶっつけ本番だったけれど。

よかった。

なんとかごまかせた。

主の天然に、チョロ松、心から感謝!!



/ 1118ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp