第69章 ※デリバリーサンタ チョロ松
主ちゃんの家に着き、外観に見惚れる僕。
都内に新築庭付き一戸建てを建てたご両親に、心から感服する。
僕もいつか就職したら…こんな家を建ててマイホームパパになりたい。
おいしいごはんにホカホカお風呂したい。
(なんて妄想してないで、早く会いに行ってあげよう…!)
サンタな僕がベランダから突然現れたら、きっと喜んでくれるに違いない!
驚いてギューッてハグしてくれるかも!
僕は、用意していた鉤縄の鉄鉤部分を、主ちゃんのベランダの手すりに向かい投げ入れた。
主ちゃんちは両親の寝室と主ちゃんの部屋それぞれにベランダがある。
ベランダが二箇所あるとか、なかなか無いよね。
とどのつまり裕福なご家庭だ。
おかげで、このサンタプランを決行出来るわけだけど。
——カンッ
(ぃよっしゃーーー!!!!)
なんか難易度高そうだったけど見事に一回で引っかかった!
そして僕は、全くもって鍛えていない全身の筋肉に鞭打って、縄を握り壁を登る。
一人ファイト一発は想像を絶するしんどさだったけど、愛する僕だけのスーパーアイドル兼彼女主ちゃんのために己の限界を超えて登った。
兎にも角にも…登った。
がんばれチョロ松!!
この壁を登り切れば、主ちゃんの眩しい笑顔と、眩しすぎるおっぱいと、後光がさしていて思わず拝みたくなるアソコが待っている!!