第67章 ※十四松とファンファーレを 五男END
「フッ、ちゃぶ台を皆で囲み語らう…。これがほんとの円卓会議…」
「えっ?えんたくかいぎ?」
「主ちゃん甘エビー!!」
「あ、ありがとう!」
十四松くんが甘エビをお皿に乗せてくれた。
わたし以外の全員が、カラ松くんをスルーしてお寿司を食べている。
「はい、カラ松くん」
不憫に思い、とりあえずビールを注ぐ。
「センキュー十四松ガール…キミの優しさに乾杯っ!」
「あははっ!」
今度はカラ松くんが、わたしのグラスにビールを注ごうとすると、十四松くんがヒョイと瓶を奪って一気飲みした。
「十四松くんっ!?」
「うんまーーっ!」
「フーン、ジェラシーボーイか?困ったブラ「えーーっ?」
カラ松くんにおデコをコッツンして聞き返す十四松くん。
顔は笑っているけど目が笑っていない。
「いや、何でもない」
「ハイハイハーイ!!いいすか?みんないいすか?ここでプレゼントターーイムッ!!」
十四松くんが突拍子もなく飛び跳ねだすと、一松くんが押入れの中から何かを持ってきた。
「……はい、十四松」
「えっとねー、一松兄さんが渡してー?」
「なっ、なんでおれ!?フツーお前だろ!」
「一松兄さん、こーゆーキッカケがないと主ちゃんと話さなそうだからー」
一松くんは、怯える子猫のような目つきでわたしを見ている。