第67章 ※十四松とファンファーレを 五男END
「いつ帰ってくるのー?」
「二年後。それまでは、原則として一時帰国も認められないの」
「マジすか!!」
(二年も会えないんだ…)
ぼくは主ちゃんの手を握ってブンブン握手した。
「じゃあさじゃあさ、ぼくんちで祝勝会しよーよー!!」
「し、祝勝会!?」
「ビールかけーー!!」
「えっと…自分で言うのもなんだけど、それを言うなら壮行会じゃないかな?」
「あーそーだったーー!!」
・・・
それからぼくたちは、日が暮れるまで河川敷でおしゃべりした。
途中ぼくが川で泳ぎ始めても、主ちゃんはずっとニコニコ笑ってくれていた。
だからぼくも、笑顔で送り出さないと。
ぼくの前からいなくなっちゃっても。
また、あの子みたいにさよならしちゃっても。
ぼくを忘れちゃうかもしれなくても。
笑顔で送り出さないと。