第66章 愛のカラ騒ぎ 次男END
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カラ松を尾行して基地祥寺に降り立った俺たち。
街に馴染んでいるアイツのファッションに腹が立ってしょうがない。
イライラするから通りがかりにぶん殴ろうかと話していた矢先…。
見ちゃった…!!
見ちゃったよ…!!
俺たち、ついに!!
「トッティ、撮れたか?」
「ふふっ、バッチリだよ!」
カラ松の——浮気現場抑えちゃったーーーー!!!!
「一松すごいね〜エライね〜!マジで黒だったねぇ〜」
「……へへっ、あざーす」
頭をわしゃわしゃ撫でると、喉を鳴らす勢いで喜んでいる。
カラ松と駅で合流した女の子は、栗色のボブでベージュのコートを着ているけど、コートの上から膨らみが分かるほど巨乳だった。
撮った画像をトド松が確認している。
「この子、まあまあカワイイしおっぱいおっきくない?クソ松兄さん、昨日言ってたエロOLにちゃっかり手出してるよー!」
「同棲中の彼女がいるくせに…!同じ兄弟、いや、男として許せないね。ケツ毛燃え上がるね!」
俺たちは、円陣を組んでアスファルトに顔を向ける。
「よぉしみんな!決定的瞬間を撮って金を巻き上げるんだ!せーのっ、おっぱーーい!!」
『おっぱーーい!!』
基地祥寺の人でごった返した街中に、「おっぱい」が響き渡った。