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おそ松さん〜ニート達の裏模様〜

第66章 愛のカラ騒ぎ 次男END



普段のラメラメとか、顔つきタンクトップとか、ドクロのバックルとか知らないから…。

スーツ姿ならカッコいいもんね…。
ネクタイ外す時とか。
ワイシャツの袖のボタン止める時とか。
って、何照れてんだろわたし!

そこで思い出した。


「ちょっと待っててね」


パタパタとスリッパを鳴らし、クローゼットからネイビーのダッフルコートを持ってくる。


「これ着てって」

「な…っ!これは!?」

「…一目惚れして買っちゃった。似合うと思って」

「マイスイートハニー!!」

「わぁっ!?」


なぜかコートごとわたしを抱きしめるカラ松くん。


「ちょっと、苦しいっ」

「まさか朝から、こんなに嬉しいサプライズが訪れるとは!」

「喜んでくれて何よりだけど、大袈裟すぎない?」

「むしろ喜びを伝えきれず苦しいぐらいだ!」


わかったわかったとなだめて席に着かせる。


(本当は、わたしとデートする時初めて着て欲しかったけれど)


チクっと胸を刺すヤキモチを、そっと胸の中にしまった。

そして、顔つきタンクトップとドクロのベルト、尖った靴やショートパンツ、キラキラ全般は禁止しておいた。

何おせっかいを焼いてんだろう。

女の子と二人で出かけるって言ってるのに。


準備を終えたカラ松くんを玄関で見送る。

ネイビーのダッフルに白いシャツ、タイトな黒スキニー。

これなら、センスいいプレゼントチョイスできる君に見える…よね?


「すごく似合ってる。中身までは直せないけれど、変なの選んじゃダメだよ?」

「ん?どういう意味だハニー?」

「べつに」

「主」


不意に唇を奪われすぐに離れてゆく。


「明日は二人で過ごそうな」

「…うん」


それだけで不安や寂しさが吹き飛んでしまう。


やっぱりわたしは、カラ松くんが大好きだ。


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