第66章 愛のカラ騒ぎ 次男END
主人公視点
目が覚めると隣にカラ松くんが眠っていた。
起こさないようにベッドから抜け出す。
今日は二人とも休みだから、何して過ごそう?
映画でも観に行こうかな?
上映中の映画調べようかな?
ミウに餌をあげながらあーだこーだ考えていたら、カラ松くんが目をこすりながら寝癖を立てて起きてきた。
「おはよ!」
「おはようハニー。昨夜は遅くなってすまなかった」
「みんな元気だった?」
「ああ。元気すぎるくらいだったな」
昨日の残り物のスープを温めながら、パンをトースターに乗せる。
「ごめんね、残り物で」
「かまわないさ。むしろ、節約でいいじゃないか」
「ありがと…。ねぇ、今日どうする?映画でも行く?」
バタートーストと、野菜とベーコンのスープが入ったマグカップをテーブルに置く。
飲み物を忘れていたので、慌てて電気ケトルに水を汲みスイッチを入れた。
カラ松くんはスマホを見ている。
「主、悪い。今日は同期と出かける約束をしてしまったんだ。昨日急に決まってな……ちゃんと説明してなくてすまない」
「同期と?何するの?」
コーヒーを淹れたカップを渡しながら席に着くと、申し訳なさそうな声が返ってきた。
「実は、同期の女の子が好きな奴にプレゼントを買いたいらしい。そこでオレの審美眼に頼ってきたってワケさ」
「カラ松くんを頼る!?嘘でしょっ!!」
「なぜそんなに驚く?」
そっか。
その子はカラ松くんの私服を知らないから、プレゼント選びをお願いしちゃったんだ。