第66章 愛のカラ騒ぎ 次男END
「そんなことより、ねーねーカラ松ぅー」
「なんだ?」
涙を拭って魚をつつくカラ松兄さん。
そしてその横で醜い笑みを浮かべるはおそ松兄さん。
どーせ考えてることは…
「エッロいOL紹介してよ〜?同期とかいい子いないの〜?」
はいきたゲス長男。
でもでも、ボクも最近女の子と遊んでないんだよね。
いい子いるならボクに紹介して欲しいなーっ。
「カラ松兄さん、はい野菜炒め。そこじゃあ届かないでしょ?」
「センキュートッティ」
ここは念のため自分を売り込んでおこう。
「エロいかどうか分からないが、同期にGカップがいるな」
『………』
思わず五人で息を飲む。
Gカップって、空想上の生き物じゃないの?ホントに実在すんの?
「へ、へぇ…けどまあ、女の子の良し悪しはおっぱいじゃなくて、最終的には中身だからね。おっぱいだけで女の子を評価するとか、人としてどうかと思うよ?うん、男ってすぐおっぱいに目が行きがちだけどさ、それだけじゃ」
「何誰も求めてないタイミングでライジングしてんの!?」
「このシコがっ!!」
矢継ぎ早におそ松兄さんと一松兄さんがシコ松を攻撃。
兄弟一ムッツリなくせに、自分はみんなと違うって言いたげなのがホントムカつくよね。
でもボクからしたら、すでにギンギンな十四松兄さんが一番ホラーだけど。
元気すぎる。
元気すぎるから!
「おっぱいだけでなく、なかなか顔も可愛いぞ。だが少し変わった子なんだ。何かとオレにおっぱいを押し当ててくるし」
——ピクッ
固まる五人。
「一番のミステリーは、デスワードを連発してくるんだ。だから、話してると時々何を言って」
「テメーが言うなクソまあぁぁぁあつっ!!」
「はぐぼあっっ!!??」
一松兄さんがカラ松兄さんの頬をグーパンし、倒れた兄さんの上に馬乗りになった。
ネクタイを引っ張りながら、ニヤニヤと不気味な笑みを浮かべている。
うん、完全に殺る目つきだ。