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おそ松さん〜ニート達の裏模様〜

第66章 愛のカラ騒ぎ 次男END



「もー、つれないんだからっ」


プイッとそっぽを向くパイでかさん。


「松野くん…毎日お弁当持参してるけど、もしかして、コレ…いる?」


小指を立てながらジトッとした目でオレを見ている。


「あぁ、彼女と同棲してるんだ」

「そっか…伊予もね、カレシはいないけど好きな人、いるよっ」

「キュートなキミならば落ちない奴はいないんじゃないか?思いのまま体当たりすればいい」

「ほんとっ?ほんとにそう思う?」


近いぞGカ…パイでかさん。

豊満なバストがオレの肩で一休みしているではないか。
だがなぜか硬いそして重い。

主のおっぱいはなんていうか、もっと…こう——。


(…仕事中に考えることじゃないな)


水を飲みながらそっと距離を置いた。


「あぁ。同期仲間として応援しよう」

「じゃあ…今夜、好きな人へプレゼント買うんだけど、選ぶの手伝ってくれない?」

「いや、今夜は実家に顔を出す予定だから、他の人に頼ん」

「だったら明日っ!!」

「?」


両手の指を組み、お祈りのポーズで懇願される。


「明日、一緒に買い物付き合って!!」

「明日か…だが、ハニーに了承を」

「そーだっ!そのハニーって女に松野くんもサプライズプレゼント買ったら?」

「サプライズプレゼント!?」


そういえば、ハニーにろくなプレゼントをあげたことがなかった。

実は、あげようと密かに製作中の物ならあるが…。


「そう!女目線で選ぶの手伝ってあげる!」

「だが…」

「お願い…一度だけでいいから」

「しかし……」

「ぐすん…」


いつまでも首を縦に振らないオレに、ついに半ベソをかきだしてしまった。


「えーーん!えーーん!かなぴギャースッ!」

「おいっ!?な、泣くなっ泣かないでくれ!分かった!明日一度だけ!一度だけ付き合ってやる!なっ?」

「なーーんてうっそぴょーーん!!」

「えぇぇえっ!?」


女の涙にめっぽう弱いオレは、こうしてパイでかさんの罠にまんまとはまってしまったのだった。


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