第66章 愛のカラ騒ぎ 次男END
マイデスクで作業をしていると、牌出化さんが血相を変えてオレの元へやってきた。
「松野くんっ!!給湯室に、Gがっ!Gがーーっ!!」
何を言ってるんだ?
Gはキミだろう?
給湯室とGカップに一体何の関連性があるというんだ?
オレは気にせずパソコン画面に視線を戻した。
「すまない、早急にこのデータのミスを訂正しないといけないから、豊満なバストについてはまた」
「んもうっ、何言ってるの!?給湯室にゴキブリが出たから退治して!!伊予、困っちゃーう!!」
なんだろうな。
牌出化さんと話すと、昭和の懐かしい雰囲気とトッティを足して2で割ったのち、割り切れず小数点以下が延々と続くスパイラルに陥るような気持ちになる。
「とにかく早く一緒に来て!!」
「なんだっ?おいっ、待ってくれ!」
牌出化さんに腕を引っ張られ無理やり連行された。
そして、Gカップがぶるんぶるんオレの腕を叩きまくっている。
デカイのに硬い?
フーン、おっぱいとは実に奥深い。
だがしかしこのカラ松、心に決めたおっぱいは主…キミだけだ。
そうだ、主の為にも仕事を頑張らなければ!
ゴキブリの1匹や2匹、容易に駆逐してやる!!
拳を握り覚悟を決めていると、牌出化さんが給湯室をオープンザドアした。
「はいこれGジェット!後はよろしく松野くん!あたしはドアの外で待ってるぞっ!」
そう言うや否や、パイでか(すみません漢字変換疲れました)さんは給湯室にオレ1人と殺虫スプレーのGジェットを残し、勢いよくドアを閉めた。