• テキストサイズ

おそ松さん〜ニート達の裏模様〜

第64章 ※トッティの葛藤 末弟END



言葉巧みな話術に引っかかった主ちゃんは、少しごきげんななめだ。


「もう!仕事の話になるなら事前に教えてよ!トッティは彼氏として挨拶に来てくれたんだから!!」

「ははははっ!実を言うと、松野くんの顔を見てから仕事の件を決定しようと思っていてな。目を見れば、2秒で人となりが分かるだろ?ダメだと思ったら、適当に話して帰ってもらおうと思っていた。お前の友達だから、気分を悪くさせたら申し訳なかったしな。でもやはり、俺の目に狂いはなかった。この子なら安心して仕事を任せられる」


そうだったのか…。

ボク、試されていたんだ。


「今まで、ちゃんとした挨拶出来ずすみませんでした!仕事のお話も声をかけていただき、本当に…ありがとうございます!これからよろしくお願いします!!」


気をつけして頭を下げた。


「わ、わたしからもよろしくお願いします!」


主ちゃんも立ち上がりお義父さんに頭を下げる。


「2人ともそんな畏まらないでよ。こちらこそよろしくな、トッティ!」

「お父さん!?恥ずかしいから急にあだ名で呼ぶのやめて!!」

「お父さんもトッティと仲良くなりたいからな!」

「アハハッ!気軽にトッティって呼んでください!」



・・・



その後、3人でお見舞いに行き、主ちゃんのおかあさんにも挨拶を済ませた。

主ちゃんに良く似た、キュートな笑顔のおかあさんだった。

…余談だけど、おかあさんにもトッティって呼ばれた。

あったかくて優しくて面白い、ステキな家族だった。

将来ボクも、あんな風に笑顔の絶えない家庭を築きたいな。

なんてねっ。



この日の夜、ボクは夢を見た。

ボクの目の前に、一軍の扉へと続く白い階段が現れる夢を……———。




/ 1118ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp