第64章 ※トッティの葛藤 末弟END
トド松視点
思ってもみなかったお義父さんのお誘いに、ボクは全力で頭を下げた。
「カフェのバイトはいいの?」
「平気だよ!すぐ辞める!」
元から嘘八百だったんだ。
良いの一択しかない。
「よし、決まりだな!勤務時間とかについてはまた後日決めよう!」
「ありがとうございます!!よろしくお願いします!!」
即答なボクに驚く主ちゃん。
でも今はそんなの気にしていられなかった。
お義父さんが差し出した手に、すがりつくように強く握手をした。
「トッティありがとう。これからよろしくね!一緒に頑張ろう!」
「そうと決まれば主、松野くん、出かけるぞ!」
「またそうやって急なんだから!どこに連れて行くつもり?」
「めでたいからな、3人で母さんのお見舞いに行こう!!」
お見舞い?
そういえば、主ちゃんのお母さん具合があまり良くないって言っていた。
それがキッカケで、主ちゃんはスタバァを辞めて実家のケーキ屋を手伝い始めたんだ。
……って、
「ボ、ボクもついて行っていいんですかっ!?」
「当たり前だ!キミは主の恋人だろう?」
「お父さん知ってたの!?」
「ああやっぱりそうか。今のはカマをかけてみた!!」
お義父さん!!??
何その絶妙なカマかけ!!??