第64章 ※トッティの葛藤 末弟END
「ギャハハハッ!!いいぞもっとやれー!トド松〜、レフェリー俺一人じゃ大変だから手伝ってー?」
ソファーで丸まっていたトド松が立ち上がった。
「だから、もう寝るんだって」
「あ?お前どこ行くんだよ?」
「おそまーーつっ!!さっさとカウント取ってくれえぇぇぇえ!!腕折れるっ!折れちゃーーーうっ!!」
「ちょっと今、レフェリー休憩中」
真夜中だというのに、カラ松のシャウトがいっそう大きくなった。
おそ松兄さんはカラ松を無視してトド松と話を続ける。
不穏な空気を感じたので、十四松の相手をしながら、さりげなく二人の会話に耳を傾けた。
「兄さん達うるさいから下で寝る」
「んだよそれ。お前さ、兄弟で唯一チンコの行き先が出来たからって、最近調子乗ってない?」
「べつに調子なんか乗ってない。どいて」
「だーかーらー、その態度が調子乗ってんの!遅くなるなら教えろよ?泊まるのかどうか分かんねーから心配しただろーが」
おそ松兄さんが襖の前に立ちはだかり、トド松を通せんぼした。
「…呑気に遊んでただけのクセに」
「——なんだと?」