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おそ松さん〜ニート達の裏模様〜

第64章 ※トッティの葛藤 末弟END


チョロ松視点



時計は午前0時を指している。


「ワーーンペアーーッ!!」


勢いよく床にカードを叩きつける十四松。


「あのさ、威勢がいいけど、それ全然大した役じゃないから」


と言いつつも僕の手札は、


「あーあ、ブタ」


一組も役が揃わなかった。


「……ツーペア」

「フッ、オレもツーペア!」


カラ松兄さんと一松は二人仲良くツーペア。
だけど一松の方が強い数字なので、一松の勝ち。


「だははははっ!可愛い手札だなぁおいっ!」

「勿体ぶってないで早く出せよ!」

「ったく相変わらず生き急ぐ三男だねぇ、オラーッ!!」


スパパパーンとトランプが床に並べられた。

おそ松兄さんはフルハウスか…。

っつーか、いちいちオーバーリアクションでイラッとする。


「イェーイ!おれの勝ちー!!んじゃ、もう一戦!」


最下位だった僕がトランプを切ってみんなに配った。

そう。

僕達は今、夜更かししてポーカーで遊んでいる。

一人足りないけれど。

あいつ…また主ちゃんとお泊りかな?


「ねぇ、トド松今日帰ってこないの?誰かなんか聞いてる?」

「どうせ主ちゃんだろ〜。やだねぇ、性欲の強い人は………死ねーーーっ!!」

「っておいっ!?」


おそ松兄さんが何を血迷ったのか、トランプの山をぐじゃぐじゃにした。


「何してんの!?人がせっかく切ったのに!!」

「クローールからのバタフラーーイッ!!」


トランプの海で泳ぎだす十四松。

その横では、あぐらをかいて一松がトランプタワー建造中。

ダメだ。

こうなるともう手がつけられない。

今夜はもうお開きか…。

なんて途方に暮れていたら、


「あれ?起きてたんだ…」


襖が開き、寒さで頬を赤く染めたトド松が帰ってきた。



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