第62章 ※おそ松と何気ない日常を過ごしたい時に読む話
映画の内容は、二人の男女が不思議な出来事から出逢い、なんやかんやして結ばれる、王道だけど一捻りも二捻りもあるラブストーリーだった。
俺も終盤ウルっときたけど、隣の女子達はほぼ半分は泣いてたと思う。
鼻をすする音×二人分がずっと聴こえてきたからな。
「グスッ、トッティの言う通り、すごくよかった…」
「あそこがヤバいよねー。二人の麻縄が亀甲縛りからああしてそうなって…」
案の定、上映後話に花が咲く女子二人。
ってかトド松、いつまでついてくるつもり?
駅にまでついてくるとか、お前それワザとだろ?
腹黒さMAXでデートの邪魔してるだろ!
「じゃーなトド松、おにーちゃん達まだ行くところあるから」
『えっ、そうなの?』
『って今同時に同じこと言ったね!』
「キャーッ!」
「ビックリしたーっ!」
お前らこの短時間でどんだけシンクロしてんの!?
二言連続で揃うとかどんなオカルトだよ!!
「じゃあ兄さん、外で食べてくるんでしょ?」
「あぁ、母さんに伝えといて〜」
「オッケー!主ちゃん、またいーっぱいおしゃべりしようね!」
「うん!またねー!」
トド松は邪魔するだけ邪魔して笑顔で帰って行った。