第62章 ※おそ松と何気ない日常を過ごしたい時に読む話
「チョロ松くん…」
「あ、主ちゃん、いつもバカ共に付き合わせちゃってゴメンね。どう…したの?」
「わたしが悪いの。わたしがカラ松くんを驚かせたのがそもそもの原因だし…」
「いや、遠くで見てたけど、おそ松兄さんが純度100%で悪いから気にしないで。ホント、欠片も気にする必要ないからさ」
わたしはぺこりと頭を下げた。
「こんな事になってごめんなさい。そしてお願いします!家までバスタオル貸してあげてくださいっ!弁償しますから!」
「えぇぇっ?や、やめてよ主ちゃんっ!顔を上げてっ!」
困ったようにワタワタし、眉尻を下げるチョロ松くん。
「ほら、主ちゃんも反省してるし、意地悪すんなよドル松」
「いやお前だから!?お前が全ての元凶だよ!っつか何でもかんでも松付ければいいと思ってるだろっ!!」
「ストップブラザー!!オレのために争わないでくれっ!!」
「お前のためじゃねーーっ!タオル返せっ!!」
「お願いチョロ松くんっ!」
「はあーーーんっ!!」
「ポンコツ化してねーで早く連れて帰れっつーの!カラ松の目が死んでるから!」
・・・
——こうして、口論は30分にも及んだ。
カラ松くんはなんとか無事だったけれど、家に着いた頃、体温は意識障害が起きるギリッギリなところまで下がっていたという。