第62章 ※おそ松と何気ない日常を過ごしたい時に読む話
おそ松視点
(はーーっ!今日も絶好調だな!!)
飯食ってから家を出て、手を繋ぎながら映画館へと向かう。
朝からヤれて俺はすこぶるごきげんなのだ!
主ちゃんってマジいい女!
ちょーっと弱いところチョロチョロ触ってやるだけで、すぐにスイッチ入っちゃうんだもんな。
夜と朝ヤったから、もう俺のはカラッきし使いもんになんねーけどさ。
トドのつまり、主ちゃんに絞り尽くされちゃったわけで。
ライフは映画のためにかろうじて一残しておいたけど。
いやぁー、まいったねぇ!!
……俺、何考えてんだろ。
……疲れてんのかな。無職だけど。
「十四って入れづらいな…」
「え?」
「なんでもない」
河川敷を歩いていると、噂をすれば何とやら。
「あっ、一松くんだ」
「ワオーン!!」
「ん?犬じゃなくて…だれ!?」
「あー、一松と十四松だよ」
犬の格好をした十四松と散歩する一松に出くわした。
一松にすぐ気付くとか、すっかり弟達の区別もつくようになっちゃって。
そーゆーの、何気に嬉しいんだぜ?おにーちゃんはさ。
一松は俺らに気がつくとピタリと立ち止まった。
「二人共、こんにちは!」
「こんにちはー!おそ松兄さん、主ちゃん!!」
「……」
誰にでもオープンな十四松に対し、閉鎖的な一松はやっぱり無言だ。
そして目を逸らしている。