第61章 カラ松と媚薬で酔いしれたい時に読む話
主人公視点
なんだろう…。
映画が始まって少し経ってから、身体が疼いて仕方がない。
部屋を薄暗くしてるから?
隣にバスローブ姿のカラ松くんがいるから?
…バスローブは、たぶん違う。
平静を装っていたけれど、触れられるともう我慢なんて出来ない。
抱かれた肩が熱い。
見つめられた瞳が切ない。
頭でさえ、撫でられれば気持ちよくてウットリする。
身体が火照り、渇きを覚えて仕方がない。
——身体が、カラ松くんを求めている。
「はぁ……はぁ……」
胸がドキドキして息苦しい。
わたし、いつからこんな淫乱になっちゃったのかな…。
見つめ合っていると、カラ松くんの指が、部屋着の上からわたしの脇腹を撫でた。
「あ…あぁぁあ……っ」
「ほら、どこが熱いんだ?言ってみろ」
微かに指が触れるだけで、肌が粟立つ。
普段ならこんなの恥ずかしくて言えないのに、
「…なんか…下、が…熱くて…じんじんするの……」
じれったくなり、素直にカラ松くんにおねだりしてしまった。
わたしの一言で、耳まで赤くなるカラ松くん。
「そ、そうか…じゃあ、鎮めてやらないとな」
映画を消すと両手で抱かれ、寝室へと連れて行かれた。