第60章 チョロ松とオコタみかんしたい時に読む話
「はい、チョロ松くんにも剥いてあげるね」
「はぁーーーんっ!!超絶うれしかわいーーー!!!!」
「なっ!どうしたの!?」
「いや、あ、あの…ありがとう」
ヤバい。
嬉しすぎてつい心の叫びが…。
「ゴメンな主ちゃん、コイツがほんと気持ち悪くて」
やめろおそ松!蔑んだ目で俺を見るなっ!!
「あははっ、時々いきなり叫ぶんですよね。それが面白くて」
そんな風に思ってたの!?
僕普段どんだけ叫んでんの!?
ま…まぁ、とりあえず落ち着こう。
おそ松でこれ以上体力を消耗する訳にはいかないんだ。
セックスに備えてエネルギーを温存しないと。
ここはサラリとストレートに伝えよう。
「おそ松兄さん」
「んだよチョロシコ電三郎?」
拳を握りしめ理不尽なあだ名に耐える。
「ぼ、僕たち…二人きりで過ごしたいんだけど」
「え……?」
おそ松兄さんは、目を点にしてポカーンと口を開けながら、みかんを食べる手を止めた。
「そっかー、そゆこと」
ん?
効果あったか?
ようやく空気読んでくれるの?
…と思ったら、
「お前、これからセックスすんの?」
(なっ!!??)
あまりのゲスの極みっぷりに、思わず背筋が凍りついた。
デリカシーの欠片もねぇなーおいっ!?
主ちゃん固まっちゃったよ!?
なに僕たちが瞳で会話した素敵展開、台無しにしてくれちゃってんの!?