第59章 一松とにゃんにゃんしたい時に読む話
主人公視点
朝から激しいエッチをしてしまった。
二人でシャワーを浴びてから出かける準備を始める。
お弁当はサンドイッチ。
一松くんは、ポロポロと具材をこぼしながらもパンにハムやたまご、レタスとチーズを挟んでくれた。
その間にわたしは唐揚げを揚げる。
うん、エッチ以外の初めての共同作業だ。
たまごに悪戦苦闘している一松くんを見ながら、わたしの心は幸せいっぱいになった。
・・・
「べつに…帰ってもいいけど」
動物園の入り口まで来たのに何を言っているんだろう。
だけど、かまってあげるのがわたしの役目だ。
「行きたい!すごく動物見たい!お願いします一松様!わたしのために付き合ってくださいっ!貴重な時間を一緒に過ごしてください!」
大袈裟にお願いすると、
「……しょうがないな」
一松くんはポッと頬を赤らめた。
「ふふっ、じゃあ行こっ」
「おい…そんなにひっぱんないで」
胸を弾ませながら腕を組み、ぐいぐい入場口へと向かった。