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おそ松さん〜ニート達の裏模様〜

第57章 トッティとドキドキしたい時に読む話


トド松視点



夜、六本気ヘルズ前のけやき坂は、人でごった返していた。

ボクらは人の波に飲まれながら歩く。


「すごい…とってもキレイ!」

「そうだね、でも人がすごいから、はぐれないように手を繋ごう?」

「うん…」


なんてねっ。はぐれなくても繋ぐけどさ。

木々に施された白と青のLEDは、都会の洗練されたきらめきを。
そして、キャンドルライトのような琥珀色のLEDは温かな光を放ち、通りは幻想的な空間を演出している。

ちなみに今のはネットの受け売りだ。

周りを見渡せば兎にも角にも一軍の人だらけ。

ふふっ…まぁ、客観的に見たらボクもその中の一人に見えてるんじゃないかな?

今度あつしくんに自慢するんだっ。

ボクにもかわいい彼女出来たんだよって。

ついにあつしくんと飲む時、腹黒毒舌トーク以外で会話が盛り上がる日が来るとは…!

いや、まだ会う約束してないから一旦落ち着こう。


「トッティ見て!クリスマスツリー!!」

「わぁ…こんなの初めて見た!」


真っ白な光が乱反射するカラフルな電飾のクリスマスツリー。
時間で使用が変わるらしく、見惚れていたら今度はレッドとゴールドでいかにもクリスマスな色合いになった。

すごいよ…!

ボク、リア充街道まっしぐらじゃん。

去年のクリスマスとか、兄さん達とラブホ破壊して回ってたというのに。


「トッティ、撮らないの?」


いつの間にか主ちゃんが、スマホでツリーや通りを撮りまくっている。


「あ、うん!もちろん撮るよー!」


ボクも負けじとパシャリ。


(ん…?)


撮った画像を確認すると、何か違和感を感じた。



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