第56章 お前がいないとだめなんだ カラ松
「え?僕も言わなきゃだめ?」
僕としては二人の会話で様子見たかったんだけど…。
「こーゆーのは、兄弟みんなで話し合うもんだってどっかの仙人が言ってた」
「どこの仙人だよ。まぁいいや。えーと、イタイ服着なくなった。はい一松」
「…クソイタイ英語言わなくなった」
「なんかそれおそ松兄さんと被ってるけど」
十四松は自ら挙手して話し出す。
「はいはいはーーい!!主ちゃんの話をしなくなったー!!」
「っ!!」
それまで遠い目をしていたカラ松兄さんが、十四松の一言で明らかに動揺し始めた。
冷や汗を流している。
「十四松兄さん!それオチのボクに言わせてよ!」
「えーー?」
「ボクはもう大した話ないけど、鏡見なくなった、雑誌に付箋貼らなくなった、あとは、屋根の上でクソな作曲しなくなったくらいかな」
「いやトド松、十分いいオチになってるから」
そう。最近のカラ松兄さんは、全然カラ松兄さんじゃない。
カラ松要素が皆無なんだ。