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おそ松さん〜ニート達の裏模様〜

第54章 長男に松野家お呼ばれのちトランプ時々裏



ゲームの順番は、ややこしいので兄弟順で時計回りにした。
そしておそ松兄さんだけ主ちゃんとペアを組んでいる。

バカ長男は普段トコトンバカで死ぬほど残念なのに、競馬やパチンコに通いつめているせいか、こと勝負事となると僕達兄弟の中で群を抜いて強い。

今夜は本当ならば麻雀をやる予定だったんだけど、主ちゃんがルールを知らなかったので急遽トランプ大会に変更したんだ。
その言い出しっぺはおそ松兄さん。
きっといいとこ見せたいんだろう。

そして、このゲームには罰ゲームがある。
最下位の人が灯油を入れに行かなければならないんだ。
さっきちょうど石油ストーブが切れてしまい、とっさに僕が思いついた罰ゲームだ。

みんな灯油には少なからずトラウマがあるから、死ぬ気でゲームに参加している。
ついでに言うと、おそ松兄さんが負けても、主ちゃんには灯油を入れさせない。
寒くて重たい目なんかに遭わせる訳にはいかないからね。

僕としてはおそ松兄さんをなんとか最下位にしたい。
普段自分だけ彼女といちゃいちゃしてるんだ。
そんないかがわしいバカには、カッコ悪い目に遭ってもらった後、寒い中灯油を入れに行ってもらわないと。


「十四松、次はお前だよ」


僕は手札とにらめっこしている十四松を促した。


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