第54章 長男に松野家お呼ばれのちトランプ時々裏
ここで、今僕達が遊んでいる「ダウト」の簡単なルール説明をしよう。
ダウトとは「嘘」を見破るトランプゲームだ。
ルールは至って簡単。
ジョーカーを除く52枚のトランプを、時計回りで順番に1〜13まで裏向きに出して行き、一番早く手札が無くなった人が勝利。
そして、一人が勝ち抜けるとその時点でゲームは終了。
他のメンバーは残った手札の枚数で順位が決まる。
このゲームの醍醐味は、いかに「ダウト(嘘)」のカードをバレないように出すか、そして相手の「ダウト」を見破れるかである。
カードを出す時の決まりは数字を宣言しながら手札を出す事。
その際その時の表情、空気、声色からプレイヤーの心理を読み解くのがポイントだ。
プレイヤーが嘘のカードを出していると思った時は「ダウト」をコールして、そのカードを表向きにして確かめる事ができる。
もしも嘘のカードだったならば、そのカードを出したプレイヤーは、場に積まれた全てのカードを自分の手札に加えなければならない。
逆にそのカードが宣言された通りのカードな場合、「ダウト」をコールした人が積まれたカードを自分の手札に引き取る。
そして、「ダウト」のコールでゲームが中断した後は、最後に宣言した人の左隣りが(時計回り)続きの数から出していく。
これを誰かの手札がなくなるまでくり返し続けて、1番早く手札がなくなった人が勝利という訳だ。
1人があがったらそこでゲームは終了し、手札の枚数の少ない順から2位、3位・・・と決めていく。