第53章 番外編 秘密の放課後 F6一松
たまらなくなって一松くんの袖を掴む。
「いちまつくん…っ!」
「ん?」
「ひどい…いじわる…!!」
泣きそうになるのをこらえながら見つめると、クールな表情だった一松くんがみるみる赤くなっていく。
「そんなに…したいのか?」
わたしは頷きながら抱きついた。
「主…」
不意に顎を掴まれる。
「…なーに?」
頬を膨らませながら一松くんを見つめると、
—ちゅっ—
「悪かった。ワザとだ」
「キャッ!」
一瞬唇を奪われひるんだ隙に、腕を掴まれた。
彼の手に導かれ、机に手をつきお尻を突き出す体勢にさせられる。