第53章 番外編 秘密の放課後 F6一松
細くて長い指が、サラサラと敏感な部分を避けて胸の上で遊んでいる。
「ぃや……あんっ…」
「そんなに嫌だったのか。じゃあこれもやめよう」
ピタリと指の動きが止まった。
「やだ…やだぁ…っ!」
「ん?やめただろう?」
もっと彼が欲しくて視界がにじむ。
もう限界だった。
恥じらいなんてサヨナラだ。
「お願い…もっと…気持ち良くしてほしいの…っ!」
堪らなくなりおねだりすると、一松くんは誘うような瞳をわたしに向け、
「こうか?」
耳元で囁きながら、乳首を指で強く弾いた。
「あぁんっ!」
それだけで、胸の神経がギューと先端に集まり、全身をしびれが突き抜ける。
「…かわいい」
たくましい背中に甘えるように腕を回すと、そのまま胸を優しく吸われた。
「あ……んあぁ…きもちいぃ…」
初めての時はくすぐったかったのに、エッチする度に身体が敏感になっていっている気がする。
ショーツの中は、触って欲しくて既に愛液が溢れ出していた。
ゆっくりと、一松くんの手がスカートの中に入ってくる。
(…!!)
わたしは固く目を閉じた。
・・・
目を閉じた…のに!!
「今日はここまでだ」
「えぇっ!?」
一松くんがパッと離れた。
「そ、そんな!どうして?」
「どうしてもだ。兄弟が心配だしな」
脱ぎ捨てていたパーカーを着始める。
「ねぇ…ねぇってば……!」
「なんだ?」
今までのエッチで、こんなにいじわるされた事は無かった。