第53章 番外編 秘密の放課後 F6一松
主人公視点
一松くんが、急に意味深でよく分からない事を言い始めた時はどうしようかと思った。
けれど、口内にネットリと舌を入れられ優しく歯列をなぞられた後…
「ずっと…お前と過ごしたかった」
こんな甘いセリフを甘いボイスで囁かれたら、すぐにわたしの身体はメロメロのトロトロに…。
慣れた手つきで胸元のリボンを解かれ、シャツのボタンを外していく。
シャツを開かれると首にキスをされ、そのまま唇は肩、鎖骨、胸の膨らみへ…。
照れくさくて、思わず逃げ出したくなった。
「や…ちょっと待って…」
「そうか、ならやめよう」
「え…」
乳房から顔が離れ、一松くんの綺麗な瞳が、目の前でわたしを見つめている。
やめると言いながらも、確実に獲物を仕留める目つきだ。
ブラジャーを上にずらされ、触るか触らないかギリギリの所に指が添えられた。
「……っ」
「どうした?やめたいのだろう?」
触れられてもいないのに、胸の先端が勝手に縮んでいく。
(は、恥ずかしい…!)
「…触ってないのにこんなに乳首を硬くして…どうしたんだ?」
「いや…っ!言わないで…!」
「素直になれ。おれに沢山可愛がってほしいんだろ?」
普段あまり表情を見せない彼が、イタズラに微笑んだ。