第53章 番外編 秘密の放課後 F6一松
「行くぞ主っ!」
「うん、キャアッ!」
主の手を引き校内へ行こうとすると、
またしてもオットセイが追いかけてきた。
すると、おそ松兄さん達はオットセイの周りを取り囲み、順番に甘い言葉をかけていく。
「そんな顔はおよしよ…子猫ちゃん」
「一度しか言わねーからな!……ずっとオレのそばにいろ…」
「僕、最近分かったんだけど…君がいないと…ダメみたいです」
「今夜は寝るヒマなんてあげないよっ」
「女の子みたいって?…ふふっ、二人きりになったら…どうなると思う?」
みんな…さすがだ!みるみるオットセイが縮んでいく。
「スゴい!それぞれの個性を活かした愛の台詞により、彼女の膨れ上がった憎悪が浄化され、本来在るべき姿に戻り始めている!!」
主どうした!?解説キャラになっている場合ではないぞ?早く二人きりになりたいのだが…。
「今のうち逃げるぞ!」
「え…もう少し見ていたいかも」
「何を言っている!?」
「だ、だめ?」
カミさん…勘弁してくれ…。
「お前は……おれだけを見ていればいい」
「っ!!」
よかった…頬を赤らめている。
なんとか五人に打ち勝つ事が出来た。
これで負けたらショックすぎて、F6一松強制解除するとこだった。
おれはみんなとアイコンタクトを取り、オットセイがひるんだ隙に、主と校舎へダッシュしたのだった。
・・・