第53章 番外編 秘密の放課後 F6一松
「ありがとうございます!ありがとうございまあぁぁぁあーーすっ!!!!」
ゾンビ化した百人は再び地面に倒れこみ、なんとか再起不能にする事が出来た。
しかし、一方のオットセイはと言うと…
「グフ…グフフ……」
鼻血を出しながら悦な表情でおれをガン見している。
(効いてない…だとっ!?)
そう言えば、公式で全裸の抱き枕カバーが売られていたな…。
…おれの裸体には、ある程度耐性が付いているという訳か。
「い、一松くんっ!いきなりなんで脱いだのー!?」
主は顔を両手で隠しながらも意識を保っていた。
さすがはおれのカミさんだ。
だが、もう手は出し尽くした…。
おれはこのまま、ここでオットセイと夫でも無いのに性的なナニかで結合してしまうというのか…。オットセイだけに(決して上手くはない)。
すまない主……結局謝れずじまいだったな…。
「わかった…好きにしろよ。だが彼女には手を出すな」
「そんな!一松くん!!」
おれはオットセイの前に跪いた。
——その時。
「弟よっ!諦めるのはまだ早いっ!!」
背中から、聞き馴染みのある声がした。