第51章 本気で虐めちゃうけど…いいよね? トド松
主人公視点
いつも優しくて可愛かったトッティを、些細な事で怒らせてしまった。
わたしだって、知らない男の人と同じ部屋で寝るのなんて本当に嫌だった。
でも、前日に友人二人の代わりに呼んだと言われ断る訳にもいかず、かと言って、トッティに「男の人二人来ることになったけど、明日だから行ってくるね」とも言えず…。
勿論何もなくみんなでワイワイ過ごして終わったけれど、きっとそんな事は問題ではない。
彼氏であるトッティに、きちんと話さなかった事に彼は怒っているのだ。
・・・
「——っ!」
「なになに?こんなに鳥肌立っちゃってどうしたの?ボク、ヤラシーとこ全然触ってないのに」
目と手の自由を奪われ、予測不能な箇所をトッティの指が滑っていく。
「あ…あぁ…っ!」
うなじ、肩、乳房、脇腹…そしておヘソを、イタズラに指がくすぐった。
見えない事と、手を使えない事による無防備な状態は、わたしの眠っていたMな本性を目覚めさせる。
「あれ?乳首もアソコも触ってないのに、もう濡れてきてるよ。主ちゃんってヘンタイだったんだね」
「だ、だって!トッティが…」
「ねぇ…言ったよね!?エッチの時は名前で呼んでって!」
「あぁぁあっ!!」
突然乳首に痛みが走った。
どうやらトド松くんに噛まれてしまったようだ。
痛みが残る先端から、今度はビリビリと甘美な痺れが襲う。
「ん…あぁ…」
その快感に身を任せていると、
「なんてねっ、はいお終い」
「あ……」
すぐに、ちゅぱっと音を立てながら唇が離されてしまった。
そのままおヘソをペロペロと舐め始める。
ちがう。
ちがうの。
そっちじゃなくて…。
「ハァ…ハァ…」
もっと胸を弄って欲しくて、呼吸が荒くなっていく。
あれでは足りない。
もっと…。
「主ちゃんのおヘソ…ボクだけのおヘソ…」
うわ言のようにつぶやくトド松くん。
「ねぇ……トド松くん…」
「……なに?」
おヘソの愛撫を中断されたのが嫌だったのか、不機嫌な声が返ってきた。