第50章 マグロ漁船でワッショーイ!! 十四松
目が覚めた後、二人でおみやげのバームクーヘンを食べていたらトッティが帰ってきた。
「主ちゃん、来てたんだ!」
「お邪魔してます!よかったらトド松くんもどうぞっ」
「わぁっ、うれしいな!」
トッティはさりげなく主ちゃんの隣に座ると、バームクーヘンを切ってもらって食べ始めた。
「おいしーい!ボクこのお店知ってるよ。けっこう人気だよね?一度食べてみたかったんだっ!」
「ふふっ、喜んでもらえてよかった!」
へーそーなんだー!!
トッティぬかりないぜ!!
「なんだかんださ、二人ってけっこー長いよね〜?」
「そう?まだ一年経ってないけど」
「いやいや、ボクからしたら十四松兄さんと一ヶ月持った時点で奇跡!!」
「たしかにー!」
「十四松くん、自分で言わないの」
『奇跡』ってコトバがなんとなく好きになっちゃった!
「はぁ…ボクも彼女欲しいなー」
トッティがねだるように主ちゃんを見ている。