第50章 マグロ漁船でワッショーイ!! 十四松
「トド松くんはオシャレだし話も面白いから、すぐ出来ると思うよ?」
「そうかなぁ…。じゃあさ…今度主ちゃんのお友達と」
「バームクー変化球内角低め空振りさんしーーーん!!!!」
トッティが言い終わらない内に、ぼくは一人で野球ごっこを始めた。
「あははっ!十四松くんいきなり何してるのっ?はい、バームクーヘンもっと食べなよ」
「セクロス!!あっ、違った!セクロス!!」
「…それを言うならサンクスでしょ。っつか二重ボケとかチョロ松兄さんがいる時にして!」
主ちゃんはニコニコしているのに、トッティはやれやれっていう顔をしている。
「ま、まぁいいや。でさ、話の続きなんだけど、生演奏が素敵なカフェがあるからさ、今度十四松兄さんと主ちゃん、ボク、主ちゃんのお友達で一緒に」
「おかわリングアーーーウトゥッ!!!!」
「うるっせ!!さっきから絶対ワザとだろ!!」
「アッハハ〜!!ワザトッティ!!」
「キャハハハッ!!」
主ちゃん。
ぼく、まだまだ主ちゃんの事分からない事だらけ。
でも。
キミを笑わせたい。
たくさん笑わせたい。
ぼくらの周りが、いつも笑顔で溢れていますように。
…そんな十四松の気持ちとは裏腹に、トッティは五男をツッコミで対処仕切れずに疲弊していくのだった。