第50章 マグロ漁船でワッショーイ!! 十四松
エッチの時も、十四松くんはいつも通り十四松くんなんだけど…。
なんだろう。
どうしてピュアなのにこんなに色っぽいんだろう?
(声のせい…かな?)
十四松くんの太い指が、わたしの敏感な芽を避けるように、くるくるとショーツを撫でる。
天然で焦らし上手だなんて…魔性というかカリスマ性があるというか…。
「ここ、熱くなってるね?」
「ん……ふぅ…」
その可愛い笑顔すら、焦らされている今はイタズラな悪魔のようだ。
「かわいい…ねぇ、ショーツ湿ってきてるよ?ぼく、触ってないのにどうして?」
「さ…触ってほしいからだよ…」
「えー?どこを?」
もういや。
恥ずかしいって…十四松くん…。
「いじめ…ないで」
「っ!!」
十四松くんの指が止まった。
「…いやだった?」
「へ?」
「きもちよさそうにしてるって思ったけど、ぼく間違えちゃったっ!」
まってまって。
ち、違うよ十四松くん!?
「ゴメンね…やっぱり、ムズカシイね」
「難しい?」
「うん。だって、おっぱいもアソコも主ちゃんめちゃくちゃきもちよさそーって思ってた!ぼく、主ちゃんのきもちいいとこ分かってるつもりになってた!」
いや…スゴく気持ちよかったしスゴくドキドキしたんだけど…。
そんなわたしの心の声は届くはずもなく、目の前にはしょんぼり俯く可愛い顔。
(これは…何が何でも、恥ずかしいお願いを正直に言わなくちゃいけない空気…だよね)
十四松くんは焦らしプレイのち羞恥プレイという、女が喜ぶ一連の流れを、見事に天然でやってのけたのだった。