第6章 五男と性欲
数時間後…
「213!214!215!216!」
夕暮れ時の河川敷。わたしは素振りを続ける十四松くんを見守っている。
行為の後何時間か眠ったけれど、未だに腰は重くあそこはヒリヒリしていた。
(ほんと…あの体力は一体どこからきてるんだろう…)
なんて思いながら眺めていたら、
「十四松!それに…主さん!」
ア○メイトの袋を持ったチョロ松くんが手を振りながらこっちにやって来た。
「こんにちは!チョロ松くん!」
「ど、どうも…!アイツ、せっかく彼女と過ごしてるのに素振りとか…気が利かないヤツですみません…」
「いえ…むしろ見ているだけで楽しいので。ちょうど解散するところだったんで、一緒に帰ってあげてくれませんか?」
「そうなんだ?いいですよ。おーい!帰るぞー十四松ー!」
「243!244!にひゃ…あれー?チョロ松にーさーん!!」
ようやく気がついたようで、素振りを止めてこちらに向かいに走ってくる。
「十四松くん、今ちょうどそこでチョロ松くんが声かけてくれたんだ!今日はお兄さんと一緒にもう帰りなよ。また休み取れたら連絡するから」
「わかっタイムリー!!」
「じゃあ主さん、また」
チョロ松くんが十四松くんの背中をトンと押す。
「バイバイ!二人とも!」
手を振ると、チョロ松くんは眉尻を下げながら会釈して背中を向けた。