第6章 五男と性欲
遠くなる二人の背中を見つめていたら、不意に十四松くんが振り返った。
「主ちゃん!またキモチいいこといっぱいしよーね!!」
「は、はい!?」
驚くわたしをよそに、十四松くんは続ける。
「また◯◯◯とか×××して、今度は△△△もしてあそぼーね!!」
「ちょ、ちょっと待って!お願い!ストップ!ストップ!!」
「でも、ぼくはイチバン◎◎◎◎が好きかなー!!」
——ブシューーーッ
最後の言葉を話し終わるや否や、隣にいたチョロ松くんがロケットのように鼻血を噴射し——そのまま…動かなくなった。
「…チョロ松兄さん?…兄さん……?」
にーーいさぁーーーーーん!!!!!
夕闇迫る河川敷に十四松くんのシャウトが虚しく響いた。