第47章 僕、明日から本気出すから チョロ松
チョロ松視点
(なんて可愛いんだろう…)
ぐっしょり汗ばみ、前髪がピタッとついた主ちゃんのおでこに口づける。
しょっぱくて甘い匂いのする、僕だけの味。
バスタオルを拾うと、感じた証を吸って重たくなっている。
タオルの綺麗な部分で、主ちゃんの汗を拭き取ってあげた。
僕だけが知る、主ちゃんの恥ずかしい一面。
誰にも譲りたくない、僕だけの主ちゃん。
僕だけのアイドル。僕だけの彼女。…僕だけの——未来のお嫁さん。
気持ちよくするだけって言ってたのに、結局暴走してしまった。
身体を拭き終わると、主ちゃんがまどろむような瞳で見つめてきた。
すごく、魅惑的な瞳だった。
「…大丈夫?疲れちゃった?」
「くたくた…」
「…ゴメン。でも、すごく可愛かったよ」
僕がそう言うと、少しだけはにかんだ。
「チョロ松くん…中にきて」
「でも、休まないと」
「平気…あのね、中がね、チョロ松くんに来て欲しくてじんじんするの…熱いの……」
主ちゃん…。
大好きな主ちゃん。
沢山イカされて疲れているのに、僕を求めてくれるなんて…。
僕は急いで服を脱ぎ、ゴムを着けた。
仰向けになった彼女に覆い被さる。
今なら恥ずかしくない。
ありのままの気持ちを伝えられる。
「主ちゃん、大好きだ…」
「…わたしも」
「僕たち、ずっと一緒だよ」
「——うん」
彼女の中に自身を貫くと、蠱惑的に僕を締めつけ虜にしていく。
「…っ!……何これ…っ…きもち、よすぎ……!」
既に興奮が臨界点を超えていた僕は、殆んど腰を動かせず、あっという間に主ちゃんにイカされてしまった。
(…恥ずかしい僕も知られちゃったな)
僕たちはお互いに、恥ずかしい自分を見せ合ったのだった…。